先日、電子申告で申告書を送信しようとしたときに、ICカードリーダーが電子証明書を読み込んでくれませんでした。
調べてみると、WindowsのOSを更新した場合には、ICカードリーダーのソフトウェアをインストールしなおす必要があるようで、ソフトウェアを再インストールすると無事に電子証明書を読み取ってくれました。
少し手間取ったところもあったので、今回はその手順を説明します。
目次
ICカードリーダー・RC−S370(SONY)
私が使っているICカードリーダーは、SONYのRC−S370という機種です。
現行機種ではなく、5,6年前に買ったものですが充分使えています。
現行機種はRC−S380という機種です。
SONYのHPではRC−S380はマイナンバーカード対応を謳っていますが、試しにRC−S370でマイナンバーカードをかざしたところ認識してくれましたので、e-Taxでも使えるかもしれません(RC−S370は住基カードには対応していましたので)。
ただ、マイナポータルで使えるかどうかは、まだマイナポータルが開設されていないので現時点ではわかりません。
そのほか、RC−S380とRC−S370とでスペックの大きな違いは見受けられませんでした。
電子証明書を読み取れない場合の対処法
トラブル発生
私の事務所では「JDL IBEXクラウド組曲Major PC」という税務ソフトを使っていますが、いざ電子申告でデータ送信をするとエラーになってしまいました。
そこで、NFCポート自己診断をしてみました。
カードとの通信に△印がついていました。
念のため、Windows10のSurfacePro3でも試しましたが同様の結果でした。
原因はWindowsのOSを更新したこと
この時点では、ICカードリーダーに原因があるのか、電子証明書に問題があるのかわかりませんでしたが、SONYのHPで次のような文言を見つけました。
SurfacePro3はWindows8.1からWindows10に上げたものなので、これに当てはまるなと思いましたが、Macの仮想環境に入れたWindowsは最初からWindows10なのでこれには当てはまらないなと。
とはいえ、他に方法も見当たらないのでやってみることにしました。
まず、トラブルシューティングどおりに「NFCポートソフトウェア」と「PC/SCアクティベーターfor Type B」をアンインストールしました(NFCポートソフトウェア リムーバーを使ってもOKです)。
その後、NFCポートソフトウェアとPC/SCアクティベーターfor Type Bをインストールします。
Sony Japan | FeliCa | 個人のお客様 | ダウンロード
これでSurfacePro3では電子証明書を認識してくれました。
念のためPDF署名ツールでも確認。
確認がとれました。
Macの仮想環境のWindows10ではまだ解決せず
ただし、Macの仮想環境のWindows10ではこれで解決せず、新たな問題が生じました。
なんと、ICカードリーダー自体をMacが認識しなくなったのです。
再インストールする前は認識していたのにと思いながら、SONYのHPでヒントを探していると、次のページを見つけました。
この「ファイルを指定してドライバーを更新する場合」のとおりに進めていくとMacでもICカードリーダーを認識してくれました。
そして電子証明書も認識してくれました。
このあと、税務ソフトで電子申告をしましたが、無事送信ができました。
まとめ
WindowsのOSの更新によるNFCソフトウェアの再インストールは、8.1から10のような明らかなものだけでなく、10のメジャーアップデートなどでも必要があるのかもしれません。
Macの仮想環境のWindows10は最初から10でしたが、2016年の8月に一度メジャーアップデートがあったようなので、Macでエラーが出たのはこれが原因ではないでしょうか。
もし、私と同じような電子申告のエラーが出た場合には、ICカードリーダーのソフトウェアを再インストールしてみましょう。
◆編集後記◆
申告期限ギリギリでのトラブルではなかったことが不幸中の幸いでした。
電子申告の場合、送信すれば終わりなのでラクですが、
トラブルがあると大変なので、早めに申告をする必要性を感じました。
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山端一弥
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