先日、事業性評価のセミナーに参加してきました。
その事業性評価の手法として用いられるSWOT分析を学びましたので、まずは自分自身の自己分析をしてみました。
目次
事業性評価とSWOT分析
事業性評価とは
事業が将来キャッシュフローを生み出していくための源泉があるかどうかを評価すること
をいいます。
そのために、現状を把握し将来を見立てるための分析の手段がSWOT分析です。
SWOT分析とは
SWOT分析とは
事業状況を”Strength(強み)”、”Weakness(弱み)”、”Opportunity(機会)”、”Threat(脅威)”のカテゴリーごとに分析し、将来の経営戦略を策定する方法
をいいます。
自分自身のSWOT分析
本来は、事業性評価をする会社の外部の人間が、社長や内部の人間にヒアリングをして分析するものなのですが、まずは私自身が私の事務所の分析を自問自答しながらしてみます。
Strength(強み)
- ひとり税理士なので意思決定が速い
- ひとり税理士なのでフットワークが軽い
- ひとり税理士なので税理士が完全対応
- 自宅を事務所にしていること、人を雇っていないことから固定費が安い
- ITを使った効率化に積極的
- ホームページやブログを自分でカスタマイズできる
Weakness(弱み)
- 組織力がないため大手税理士法人が手がけるような案件はできない
- 孤独
- 周りに意見を聞けない
- 知識はあるが相続税、連結納税の実務経験がない
- 車がないので車でしか行けないような顧問先の獲得が難しい
Opportunity(機会)
- 昔よりも会計・税務のシステムにかかるコストが安くなっている
- クラウド会計ソフトの普及により、自計化の波がきている
- ホームページやブログの作成が容易になっている
- インターネットの普及によりネットで検索される時代になっている
Threat(脅威)
- 顧問料の低価格化
- AI(人工知能)の進歩
- 軍資金の枯渇
- ひとりなので病気、ケガをすると仕事ができない
クロスSWOTによる戦略策定
SWOT分析を行ったら、次は”Stregth(強味)”と”Weakness(弱み)”の内部要因と”Opportunity(機会)”と”Threat(脅威)”の外部要因を掛け合わせることにより施策案を作ります。
強みを活かして機会を捉える
- クラウド環境により、ひとり税理士でも遠方の顧問先を支援できる
- ホームページ・ブログを自身でカスタマイズすることにより、リアルタイムで自分が伝えたいことを発信できる
強みを活かして脅威を克服する
- ひとり税理士ゆえにコストもそれほどかからないので、著しい低価格の仕事を取りに行く必要がない
- ITを活用することで作業としての仕事減らすことにより、長時間労働をせず体に負担をかけないで健康を維持する
- すべての顧客に税理士が完全対応することで対話を重視して、テクノロジーの進歩により作業の部分の仕事は取られても、コンサルティングの領域に強みを発揮する
弱みを克服し機会を逃さない
- 全ての仕事に手を出すのではなく、ひとりであるがゆえにできる分野を磨いていく
- 同業者や他士業との人脈を構築して、相続税などの経験の浅い分野は連携する
- カーシェアリングの利用やITの活用により、遠隔地の顧客にも対応する
- 大手の事務所のように担当者がコロコロ変わることがないので、担当者変更に辟易している顧客のニーズに応えられる
弱みと脅威のリスクに対処する
- 体の異変に気を配り健康を管理をする
- 完全税理士対応で作業以外の部分に付加価値を付けることにより低価格化に対抗する
まとめ
実際にSWOT分析を行う場合は、外部の者が客観的にヒアリングすることにより、会社の潜在的な事業性を発掘することが重要になります。
今回は、自分自身に自問自答を行いながら書き出していったのですが、これを外部の方にヒアリングしてもらったら、また違った発見があるでしょう。
それでも、セルフSWOT分析でも、自分自身の思考を整理するのには十分役立ちますので、SWOT分析の第1歩として、セルフSWOT分析をされてはどうでしょうか?
◆編集後記◆
自己分析を行いながらブログを書いたので、
時間がかかってしまいましたが、
今の自分の立ち位置を確認することができました。
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山端一弥
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