9連勝で迎えた先週は、楽天、ソフトバンクと上位2チームとの対戦となり、この勢いが本物かどうかが試されます。
鴎に続いて鷲、鷹と鳥類を撃退できたのでしょうか?
目次
2017年8月1日〜8月3日 対楽天戦
9連勝で首位楽天に挑む3連戦。
9連勝しても7ゲーム差があり、2勝1敗でもこの先がシンドイ差ではありあます。
8月1日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
L | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 5 | 0 | 0 | X | 8 |
西武先発は十亀、楽天先発は辛島でのスタート。
最近は2失点以内に抑えており、以前よりはグッと安定感が増した十亀ですが、この日は今シーズン最高の出来かというほどの内容でした。
左バッターの内角に投げきれていましたし、スライダーもよかったですね。
打線は相手守備のマズさに助けられはしましたが、6安打で8得点と効率のよい点のとり方=相手へのダメージ大で、完勝となりました。
上位打線頼みだけでなく、下位打線もチャンスメイク、ポイントゲットできるところが現在の好調の要因のひとつではあります。
そして6連戦が続く中、点差が開くゲームをできれば、勝ちパターンのリリーフを使わずに済みますので、こういう勝ち方はこの時期にきて大きいですね。
8月2日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 2 | 0 | 4 |
L | 0 | 0 | 3 | 1 | 0 | 2 | 0 | 1 | X | 7 |
さて、この3連戦で一番分が悪いのがこの試合です。
則本という大きな壁が立ちはだかり、こちらは勝運は抜群の岡本洋介でも、そろそろ連勝も止まる頃かなという感じはしました。
そのイヤな予感通り、岡本洋介が初回からピンチ迎え1点を失います。
ただ、2死満塁となったところでも最小失点に抑えられたのが、この試合のポイントだったかもしれません。
初回に2点、3点と入っていて則本だったら、反撃ムードもなかったでしょうからね。
岡本洋介も何だかんだいっても5回2失点でゲームは作りましたので、勝運があるというのか、最低限やるべきことはやっているので、勝ち星が転がり込んでくるんでしょうか。
そして、この試合のヒーローはもちろん3打席連続ホームランの山川です。
そのうち2本が則本からと効果的なホームランでした。
メヒアを押しのけてスタメンに名を連ねているのも納得の結果がでました。
あと、ワイルドピッチで2塁から躊躇なくホームインした源田の好走塁もいいプレーでした。
8月3日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
E | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 |
L | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | X | 8 |
西武の先発は菊池、楽天の先発は岸を予想していたのですが次の千葉ロッテ戦に回り、新旧エース対決は実現しませんでした。
菊池は初回のベースカバーの際に足を捻ってしまいましたが、大事には至らず、それどころかいつにも増して好調で、5回2アウトまでパーフェクト。
打線も楽天先発の安樂の立ち上がりを攻め、秋山の先頭打者ホームランから、この日も好調の山川のタイムリーで、いきなり3点を先制します。
その後は立ち直った安樂を打ちあぐねていると、6回に菊池が細川に被弾します。
今年の雄星らしく、普段ホームランを打たない人に打たれるという。。
ただ、点を取られたのもこの1点のみで、8回を投げて1失点。
打線は7回に、9番の金子から始まる最近得点がよく入るパターンですが、源田の2点タイムリー3塁打と、またも山川の2点タイムリーで勝負が決しました。
これで連勝はついに12連勝となり、残すはソフトバンクのみ。
2位に転落した楽天とのゲーム差は4に、首位に浮上したソフトバンクとのゲーム差は6.5になりました。
2017年8月4日〜8月6日 対ソフトバンク戦
日本ハム、オリックス、ロッテ、楽天と3タテ4つで12連勝となり、残すは宿敵ソフトバンクです。
12連勝が始まる前の前回の対戦では3タテをくらっていますので、なんとかやり返したい思いが強いです。
8月4日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 4 |
L | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 | 0 | X | 8 |
西武先発は野上、ソフトバンク先発は寺原。
この3連戦のソフトバンクの先発のメンツを考えると、絶対に落とせない初戦です。
初回に4番中村のタイムリーで幸先よく先制。
野上も3回まではパーフェクトに抑えますが、2巡目の4回表につかまり、4連打で1−2と逆転されます。
イヤな展開でしたが、5回裏に秋山から始まる攻撃で、浅村のタイムリー、そしてまたも山川のあわやホームランかという2点タイムリー2ベースで4-2と逆転します。
そして1点差とされた7回に、4番中村の美しい放物線で貴重な追加点が入り、ソフトバンクもサファテの「先発もっと長い回を投げろ。リリーフ疲れてんねん」発言の効果か、勝ちパターンのリリーフを温存していたこともあり、この回一挙4点追加で勝負ありとなりました。
これで13連勝。
8月5日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 8 |
L | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 4 | 0 | 7 |
西武先発は多和田、ソフトバンク先発は千賀。ラスボス登場です。
多和田は3回までは完璧に近い内容だったんですが、4回に急変します。
松田の2ベースを皮切りに、柳田、デスパイネに連続四球で無死満塁のピンチを迎え、中村晃の2点タイムリーやゲッツーを焦った浅村のエラーなどもあり、この回4失点。
千賀相手に4失点ではキツイ展開になりました。
私もスポナビの1球速報で見ていましたが、この時点で見るのをやめました。。
その後、7-1となり8回に浅村の2ランが出るも、7-3ではここまでか。
ところが9回、回頭からサファテじゃなかったのが幸いし、嘉弥真を攻めて無死満塁のチャンスを作り、抑えのサファテを引きずり出します。
負け試合でサファテを引きずり出すだけでも儲けものと思っていたら、浅村と山川がそれぞれ2点タイムリーを放ち、なんと7-7の同点に!
まさかの14連勝がチラつき始めたのですが、10回に増田が松田にタイムリー打たれ、惜しくも連勝は13で止まってしまいました。
松田の次が柳田に代わった福田だったので、カウントも悪くなったし松田と勝負しなくてもよかったのではと思いますが、前回、福田に打たれたサヨナラ2ランのイメージがイヤだったんでしょうか(結果サードゴロでした)。
とまあ、連勝は止まってしまいましたが、サファテを引きずり出したし、相手を最後まで苦しめたりと、負け方としては最高でした。
8月6日
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
L | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | 1 | X | 6 |
大型連勝が止まった後の大事なゲーム、西武先発はウルフ、ソフトバンクは武田。
武田にはホント相性が悪く、ここまで1勝12敗だそうで。
ラスボスの(千賀)のあとに真のラスボスがというとドラクエみたいですが。。
武田にはやっかいなカーブがありますので、これをどう見極めるかといったところが攻略のポイントになりそうです。
この試合のハイライトは5回裏でした。
1-1の同点に追いつかれた後のイニングで、1死1・3塁のチャンスで3番の浅村の打球はゴロでピッチャーへ。
武田が少しもたついた後、併殺を狙って2塁へ送球、そして1塁へ送球されるも浅村必死のヘッスラでなんとか併殺は免れて1点勝ち越しました。
まさに執念のヘッスラ(肩を痛めたそうで心配ですが)。
そしてこの執念のヘッスラが活きるのがこのあと。
中村四球のあと、またも山川が会心の3ランで5-1。
最近の山川は本当に覚醒したのか、不調で2軍落ちしたのメヒアの穴を埋めて余りある活躍です。
今回の大型連勝は彼の活躍なしではなし得なかったのではないかと思います。
この試合のポイントは、前日にカンタンに負けなかったことで、3-7のままで終わってたらこの試合もズルズル負けていたかもしれません。
この試合は打つ方だけでなく、先発のウルフも持ち味の打たせて取るピッチングで、球数も少なくゴロアウトを重ねていきます。
終わってみれば6-1の完勝で、ソフトバンク相手にこんなに快勝だったのはいつ以来だろうと思ったら、今シーズンの2回戦で6-1と勝っていた試合がありました。
これが記憶に残っていないくらい、その後の戦いが苦しかったんですよね。
この3連戦、勝ち越したことで優勝の芽はまだ消えずに済みました。
先週のまとめと今週の展望
先週は、この連勝が本物かどうかが試された6試合でした。
結果、連勝は13で止まったものの上位2チーム相手に5勝1敗と上々の結果でした。
それでもまだ楽天とは4ゲーム差、ソフトバンクとは5.5ゲーム差と、これまでこの2チームがどれだけ突っ走っていたのかがよくわかりますね。
西武も57勝38敗2分と貯金が19なのにまだ3位とは。。
上位と下位の格差が激しいシーズンですね。
今週は、オリックと千葉ロッテとの6連戦で、ちょうど先々週と同じ巡りになっています。
ということは対戦するピッチャーも同じということで、またディクソン、松葉、涌井、二木、との対戦が予想されます。
前回は連勝の勢いで乗り切りましたが、今回はどうなるか。
今週のゲームはすべてビジターですが、本拠地とはいえ夏場は過酷なサウナドームから解放されるので、逆にいいんじゃないでしょうか。
そして、オリックスとは京セラドームでの試合ですので、私も家族で現地観戦の予定です。
前回、勝利の女神になってくれた娘を連れていきますので私も必勝体制で臨みます!
◆編集後記◆
脚の肉離れがましになったかと思ったら、草野球でまた再発してしまいました。
全力疾走はしていないんですが、やはりプレーすると無意識のうちにリミットを超えてしまうようです^^;
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山端一弥
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