CS争いは最後の直接対決で決着。
何度もあきらめかけた今季でしたが、最後までドキドキさせてもらえましたね。
目次
11月2日 vs日本ハム22回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
L | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | X | 4 |
先発投手 L・榎田 F・生田目
スタメン 8金子、6源田、4外崎、DH栗山、2森、5中村、7スパンジー、3メヒア、9木村
試合経過
初回に栗山の2点適時打で先制すると5回にも木村のソロで1点を追加しゲームの主導権を握ります。
投げては先発の榎田が7回1死まで無安打に抑える好投。7回にピンチを招いたところで降板しますが、後をうけた森脇、平良、ギャレットが無失点で締め4-0で快勝。榎田が今季初勝利をあげました。
戦評
榎田が十分すぎる好投。それでもやっと今季初勝利だったんですね。
7回投げきって森脇を使わずにいければベストでしたが、7回途中まで無失点ならよく投げてくれました。今季は日本ハム打線によく打たれていた西武投手陣ですからね。
むしろ打線はもう少し点が取れていればというところ。4回と7回ですね。特に7回は無死2・3塁で無得点。あそこで1点でも入っていれば8回は平良を温存できました。それでも何とか8回に愛斗がよく打ってくれたので、増田だけは温存できたのは幸いでしたが。
まあ、それが今年の打線の状態ですからね。そんな中でも初回の栗山のタイムリーが大きかった。2回以降、日本ハム先発の生田目が立ち直っただけに、あそこで無得点だったらと考えるとゾッとします。
走塁ミスの直後に木村がソロを打ったりとチーム一丸でカバーできているので、CSのに向けていい戦い方ができてきました。
11月3日 vs日本ハム23回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F | 0 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 |
L | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | X | 5 |
先発投手 L・髙橋光成 F・西村
スタメン 8金子、6源田、4外崎、DH栗山、2森、5中村、7スパンジー、3メヒア、9木村
試合経過
2点を追う3回、栗山の2ランで追いつくと4回にはスパンジーにソロが飛び出し3-2と勝ち越します。ところが先発の髙橋光成がピリッとせず、5回に連続四球でピンチを招くと大田に同点適時打を打たれたところで降板。2番手の宮川も制球が定まらず、押出四球で再びリードを奪われます。
しかし、6回にスパンジーの犠飛で追いつくと、7回には外崎の適時打で勝ち越し。これが決勝点となり、そのまま逃げ切り5-4で3連勝。ついに2位千葉ロッテに追いつきました。
戦評
どちらに転んでもおかしくないゲームでしたが、雰囲気的に勝つような気がしました。
髙橋光成が5回途中で降板したのが誤算。もう少しイニングを食ってくれてたらというところでしたが。この日の内容ではあそこが限界。2番手の宮川も制球が定まらず誤算でしたが、押し出しのあと無失点にしのげたので何とかゲームは崩れませんでした(木村の犠飛阻止が大きなプレーでしたね)。
打線は序盤、もどかしい攻撃が続いていましたが、この日も4番栗山が活躍。あの同点2ランで今日もいけるぞ!となりました。一時逆転されるも同点のきっかけを作るヒットと、ポイントポイントでの活躍が光りました。
そして森の犠打。サインは出てなかったということで森自身の判断でした。今季の打撃の調子ということもありますが、チーム一丸で勝つという姿勢が見られましたね。
森脇が疲れが出ているのか無失点ながらもバタバタしましたので、7回は柔軟な投手起用が必要かもしれません。増田がひところより復調してきましたので、リリーフ陣には負担がかかりますがもうひと踏ん張りしてほしいですね。
これでついに2位タイに浮上。直接対決で勝ち越しているので実質的には2位です。残り5試合を千葉ロッテと同じ星勘定でいければ。
11月4日 vs日本ハム24回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
F | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 |
L | 4 | 4 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 10 |
先発投手 L・ニール F・吉田輝
スタメン 8金子、6源田、4外崎、7栗山、DH中村、5スパンジー、9木村、3メヒア、2岡田
試合経過
初回から猛攻。3連打となる外崎の適時打に、押し出し、スパンジーの適時打などで4点を先制すると、2回にもスパンジーの3ランなどで4点を追加し2回までに大量リードします。
先発のニールは大量援護をバックに6回途中3失点でまとめるとリリーフ陣も無失点でつなぎ、終わってみれば10-3で大勝。単独2位となりCS進出マジック3が灯りました。
戦評
久々の山賊発動。なんか今季はこういう展開が新鮮に映ります。
ニールも決してよくなかったですが、打線の援護でラクに投げられた印象。むしろ援護が多すぎて気が緩んだところがあるかもしれません。
日本ハム先発の吉田輝の制球難に助けられたところはありますが、序盤で畳み掛けられたのが大きかったですね。今季は初回や2回の場面でも1,2点で終わることが多いのですが、どちらも4点取れました。固め打ちのスパンジーの本領発揮でしたね。
この3連戦で少しづつ打線が温まってきたなという印象。ラスト4試合は打ち勝つような試合でがんばってきたリリーフ陣を労ってやってほしい。
今季は苦しめられた日本ハムとの対戦もこれで終了。最後に3タテして何とか貸していたものを返してもらいました(それでも負け越し4つ)。まあ日本ハムもCSの可能性が消滅して消化試合モードだったのが幸いでした。
楽天が敗れCSの可能性が消滅。千葉ロッテも敗れ単独2位となるとともにCS進出マジック3が灯りました。60勝が突破ラインとすればあと2勝。でも自力で3つ勝つ覚悟で残り4試合を戦いましょう。
11月6日 vs楽天23回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 |
E | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | X | 4 |
先発投手 L・浜屋 E・岸
スタメン 8金子、6源田、4外崎、7栗山、DH中村、5スパンジー、9木村、3メヒア、2岡田
試合経過
3回にこの日が引退試合の渡辺直人の2塁打をきっかけに小深田、鈴木のタイムリーで2点を先制されると4回にも1点を失います。
打線は楽天先発の岸の前に三振の山を築き5回まで無得点。6回に外崎の適時打で1点を返しますが、その裏に岩見の適時打で1点を追加され再び3点差に離されると、9回に中村の適時打で1点を返しますが反撃もここまで。2-4で敗れ手痛い1敗を喫しました。
戦評
渡辺直人にはなむけするほどの余裕はないのですが、形としてそうなってしまいました。。
直人の2塁打で止めておけばよかったのですが、ズルズルと連打されてしまいました。4回の失点もメヒアが捕れていればというところ。細かいミスが出てしまいましたね。
4連勝の勢いはどこへやら、岸にいいように抑えられてしまいました。
11月7日 vs楽天24回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 6 |
E | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 |
先発投手 L・今井 E・瀧中
スタメン 8金子、6源田、4外崎、DH栗山、5中村、2森、7スパンジー、9木村、3呉
試合経過
初回に外崎の適時打で1点を先制しますが、先発の今井が大乱調。2死無走者から連続四球でピンチを招き銀次、渡邊佳に連続適時打で逆転されると、四球のあとに下妻にも適時打を打たれ1回持たず降板し6失点。序盤から大きなビハインドとなります。
しかし打線は諦めず、2回に呉の適時打で1点を返すと6回には愛斗の犠飛などで2点を返し、さらに7回には外崎のソロとスパンジーの適時打でついに6-6の同点に追いつきます。
終盤はリリーフ陣が踏ん張り延長線にもつれ込みますが互いに決定打が出ず。結局6-6の引き分けとなりました。
戦評
今井がまさかの大炎上。。いやまさかでもないか^^;
今季終盤の大事なところで託された先発のマウンドでしたが裏切る形となってしまいました。制球難でピンチを作るというまさに今季の今井を象徴するような内容。前回の登板予定がハリで回避したことによりリリーフ陣に負担がかかってしまいましたので、期するものはあったと思うのですが。。
打線が粘り強く追い上げて追いついたものの、結局初回の6失点が大きくのしかかりました。しかし追い越せなかったがために勝ちパターンのリリーフ陣を使い、しかも平良と増田は回跨ぎさせてしまったので翌日の千葉ロッテとの直接対決に不安材料を残してしまいました。
あそこまでいくのなら勝ち越してほしかったですね。7回の追いついたところでの愛斗の打席。あそこで1本出ていればというところが悔やまれます。
千葉ロッテが勝ったために再び0.5差で3位に後退。直接対決に敗れればCS敗退のところまで追い込まれてしまいました。
勝ちパを使ってのドローなら、ある意味負けに等しい引き分け。それならば温存して大敗でもよかったかもしれません。
11月8日 vs千葉ロッテ24回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
M | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 3 | 0 | 2 | X | 8 |
先発投手 L・松本 M・小島
スタメン 8金子、6源田、4外崎、7栗山、DH中村、2森、5スパンジー、9愛斗、3呉
試合経過
2回にスパンジーと呉の適時打で2点を先制しますが、3回にスパンジーの失策と菅野の適時打で同点に追いつかれると、4回には藤岡にソロを浴び3-2と逆転されます。
6回に1死満塁のチャンスを作るも愛斗と呉が連続三振で無得点に終わると、その裏に荻野の適時打内野安打に平井の悪送球が絡むなどこの回3失点で流れが一気に千葉ロッテに傾きます。
その後打線は千葉ロッテのリリーフ陣の前に沈黙し、8回には平良が2点を失うなど終わってみれば2-8で大敗し、CS進出を逃す敗戦となりました。
戦評
逆転CS進出を夢見るもあえなく敗戦。一時期のゲーム差を考えるとよくがんばりました。
ただ最後はミス続出に好機であと1本が出ず。なんとも不完全燃焼なゲームとなりました。
今更ミスを咎めるつもりはありません。そういう流れになってしまったんですからね。今ままではこういうミスが千葉ロッテに出ていたため勝たせてもらったところはあるのですが、今度は逆にこっちに出てしまっただけ。
勝負の分かれ目はやはり6回の攻防。1死満塁のところでの愛斗の打席は、やはり経験不足が露呈したと言わざるを得ません。1軍のこういう雰囲気のゲームの経験値が少ないですよね。愛斗が1軍で使われるようになったのは最近ですからね。
ただ、こういう舞台を経験ができたのは重要。ただでさえ1・2軍の入れ替えが少なくスタメン固定のチームですから。いい経験ができたと思います。一番悔しいのは本人。これを糧に一皮むけてくれれば。
残念ながらCS進出はなりませんでしたが、これが優勝がかかったゲームならともかく2位を争うゲームですからね。首位ともかなり離されていますし、負けて悔しさもありますが、まあまあ今季のチーム状態を考えるとこういうシーズンだったなと納得もしています。
11月9日 vsソフトバンク24回戦
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
L | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 |
H | 0 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | X | 6 |
先発投手 L・髙橋光成 H・ムーア
スタメン 8金子、6源田、4外崎、DHメヒア、9木村、3呉、5山野辺、7愛斗、2柘植
試合経過
2回に呉念庭の適時打で1点を先制しますが、3回から登板した2番手の齊藤が松田のソロ、柳田の2ランで3点を失うと、4回にも周東の適時打内野安打で2点を失い2回5失点の結果に。
打線は2番手の石川に抑え込まれると、8回に呉念庭のこの日2打点目となる適時打で1点を返すのがやっと。2-6で敗れ今季最終戦を白星で飾ることはできませんでした。
戦評
今季最終戦は消化試合らしいゲームとなりました。
先発の髙橋光成は規定投球回に達する2イニングを投げてお役御免すると、2番手の齊藤が5失点。3年目の齊藤は今季もピリッとしませんでした。1軍のリリーフ左腕が小川だけなのでもうひとりほしいのですがね。なかなか一皮むけません。
打線はベテランを休ませたメンバー構成で、気を吐いたのはこのところ好調な呉念庭だけ。2安打2打点と千葉ロッテの最終戦の6回にも打ってくれてたら。。いやそこまではぜいたくですよね。
最終戦が黒星で結局58勝58敗4分の勝率5割で今季終了。CS突破ラインの60勝には2つ足りませんでした。
まとめ
残念ながら逆転のCS進出はなりませんでしたが、最後まで楽しませてもらいました。
今季はもう終わったというのが何度もありましたが、CS争いをするまでの追い上げ。さして大型連勝もなかったのによくここまで追い上げたもんです。
これもリリーフ陣が安定していたから。1点差ゲーム勝ち星が多かったのがそれを物語っています。
今季の誤算はやはり打線。秋山の穴が想像以上大きくて埋めきれず、期待の若手も伸び悩み。山川、森、中村、外崎の不振が想像以上に大きく。打線が上向く気配はありませんでした。
ひとり気を吐いた栗山の活躍だけが心の支え。来季の2000安打達成が現実的になったのがせめてもの救いでした。
これにて今季は全日程が終了。
今季もありがとうございました。また来年!
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山端一弥
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