2017年の埼玉西武ライオンズの戦いを振り返るシリーズ。
5回目の今回は怒涛の13連勝を達成した8月の戦い振り返ります。
目次
連勝の勢いで挑んだ楽天戦・ソフトバンク戦
8/1 | 楽天 | ◯ | 8-0 |
8/2 | 楽天 | ◯ | 7-4 |
8/3 | 楽天 | ◯ | 8-1 |
8/4 | ソフトバンク | ◯ | 8-4 |
8/5 | ソフトバンク | ● | 7-8 |
8/6 | ソフトバンク | ◯ | 6-1 |
9連勝で迎えた2位楽天、首位ソフトバンクとの対戦が、この13連勝中のハイライトでした。
楽天戦の初戦は十亀の好投と打線のつながりで快勝し10連勝。
ここらで止まると思われた岡本洋介VS則本の2戦目も、山川の3打席連続ホームランが飛び出し、チームは11連勝、岡本洋介は5連勝。
菊池のと岸の新旧エース対決かと思われたものの岸が次のカードに回り実現せずも、8回1失点と抜群の安定感で12連勝。
そして最後の大一番はソフトバンク戦でした。
初戦は中盤までシーソーゲームになるも、ソフトバンク打線に打ち勝ってついに13連勝となり、2016年の日本ハムの15連勝の姿とダブって、もしかして逆転優勝?なんてのも感じました。
そして14連勝をかけた1戦が激アツでした。
多和田VS千賀。
千賀は強敵ですが、多和田も後半戦は調子は上がっています。
ところが序盤はよかったものの、多和田が中盤につかまり7回を終わって1-7。
そろそろ止まる頃だよなと思っていましたし、あきらめのつく点差なのでまあ仕方ないかと。
ところが8回に浅村の2ランで3−7、9回にはまたまた浅村の2点タイムリーが飛び出し、ついにこの展開でサファテを引きずり出し、山川の2点タイムリーでついに7−7の同点に!
14連勝が見えたのですが、10回に増田が松田に勝ち越しタイムリーを許して結局7−8で敗れました。
負けたとはいえ最後まで相手を苦しめて、大敗ムードから相手のストッパーを引きずり出すところまでいけたのですから、負け方としては最高の負け方でした(疲労は残ったでしょうけどね)。
そして連勝が止まったあとの大事な1戦は苦手の武田を攻略。
浅村の必死のヘッドスライディング、山川の3ランなどで6-1と快勝。
この時点で首位ソフトバンクと5.5ゲーム差まで詰め寄りました。
この3連戦が2017年のシーズンで一番見ごたえのある戦いだったのではないでしょうか。
新旧18番対決
8/8 | オリックス | ● | 6−12 |
8/9 | オリックス | ◯ | 8−4 |
8/10 | オリックス | ● | 2−4 |
8/11 | 千葉ロッテ | ● | 3−5 |
8/12 | 千葉ロッテ | ◯ | 3−0 |
8/13 | 千葉ロッテ | ◯ | 6-3 |
13連勝が止まり、ソフトバンク戦の後ということで燃え尽きていないかが心配な時期でした。
苦手のオリックスには、吉田正尚とマレーロによく打たれましたね。
特に吉田正尚は本当に手がつけられないです。スペ体質(故障がち)でなかったらどんな成績を残すのでしょうか。
8/12の千葉ロッテ戦では多和田VS涌井という新旧18番対決もありました。
結果は多和田が完封勝利という最高の結果で涌井に勝ちましたね。
栗山の代打サヨナラ3ラン
8/15 | 楽天 | ◯ | 17−8 |
8/16 | 楽天 | ◯ | 5−0 |
8/17 | 楽天 | ◯ | 3−0 |
8/18 | 日本ハム | ● | 0−4 |
8/19 | 日本ハム | ◯ | 3−0 |
8/20 | 日本ハム | ● | 3−9 |
開幕前のキューバとの試合でヒジを骨折していた森友哉がこの楽天戦から復帰しました。
復帰後即3打数2安打3打点と活躍し、チームの大勝に貢献しました。
また守備の人である永江に4年ぶりのホームランが飛び出し、打撃でもひと皮むけた印象を残しました。
結果、2位の楽天に3連勝したのですが、このときに菊池が2段モーションということで反則投球の指摘を受けました。
このあと急遽、ランナーがいないときでもクイックで投げて、この試合は何とか乗り切りましたが不安が残りましたね。
そしてこの楽天との直接対決を締めくくったのは、栗山の代打サヨナラ3ラン。
このところ若手の台頭で出番が減っていた栗山でしたが、0−0で迎えた9回裏に、菊池の好投に報いるように、ここぞという場面での1発はしびれました。
9回に #栗山巧 選手の代打サヨナラ弾で1点を争う熱戦に終止符!#菊池雄星 投手は2安打完封勝利、自己最多タイの12勝目を挙げました!#L89 #seibulions #LF2017 pic.twitter.com/ilxAvjlZN9
— 埼玉西武ライオンズ (@lions_official) 2017年8月17日
2段モーション騒動
8/22 | ソフトバンク | ● | 0−7 |
8/23 | ソフトバンク | ● | 0−9 |
8/24 | ソフトバンク | ● | 1−10 |
8/25 | オリックス | ◯ | 8−0 |
8/26 | オリックス | ● | 0−9 |
8/27 | オリックス | ● | 9−10 |
首位ソフトバンクとの大事な直接対決でしたが、敵地で痛恨の3連敗。
しかもすべて完敗という結果で、ここで一気に現実に戻された感じがありました。
リーグ優勝という意味ではここが終戦でしたね。
中でも3戦目のエース菊池は、初球から2段モーションの反則投球を取られてしまい、リズムに乗れず3回7失点という大誤算。
この終盤にきてエースが投球フォームに迷ってしまうという最悪の事態になってしまいました。
鳥騒動と菊池が2段モーションを克服
8/29 | 楽天 | ◯ | 3−1 |
8/30 | 楽天 | △ | 8−8 |
8/31 | 楽天 | ◯ | 6−2 |
8/30の試合は何ともいえないゲームとなってしまいました。
8-4でリードした8回裏に突如鳥がグラウンド上を旋回し始め、ゲームが中断。
この日は雨も降っており、雨による中断もあったので、選手はコンディションを整えるのに大変だったと思います。
特にピッチャーは肩を作らないといけないので、同点劇の原因となってしまったシュリッターには気の毒でした。
結局8回を終わったところで降雨コールドゲームになってしまったので、後味が悪かったですね。
鳥騒動で1時間ほど中断したので、これがなければそのまま勝っていたと思います。
結局このゲームの勝敗でシーズンの順位が左右されなかったことは救いでしたが。
そして8月最後のゲームで菊池が2段モーションを克服しました。
投球フォームを4月頃のフォームに戻して、途中投げ方がわからなくなりそうになりながらも完投勝利を飾り、2段モーション騒動に自ら終止符を打ちました。
菊池雄星がもう一皮むけた1戦でもありました。
8月は楽天との対戦が多く9試合ありましたね。
そこでひとつも負けず8勝1分で8月終了時には楽天を抜いて2位に浮上。
一時は11ゲームほど離れていましたから、よく追い抜きました。
まとめ
8月は15勝11敗1分で、通算67勝43敗3分となり2位に浮上しました。
13連勝後、少し失速してしまいましたが、最後の楽天戦に勝ち越し、菊池も2段モーションを克服して、いい形で8月を締めくくりました。
しかし、首位のソフトバンクとは10ゲーム差が空いてしまい 、実質的に楽天との2位争いがメインになっていった月でもありました。
◆編集後記◆
気がつけばあと半月もすればキャンプインです。
2017年の振り返り記事も次回が最後で、何とかキャンプインまでに終わることができそうです^^;
こんな記事も読まれています
山端一弥
最新記事 by 山端一弥 (全て見る)
- 2021年シーズン開幕! - 2021年3月29日
- 【青の獅子標】終戦!CS進出ならずも。。 - 2020年11月10日
- 【青の獅子標】勝負の9連戦 - 2020年11月2日
- 【青の獅子標】3連覇消滅も新たな目標へ - 2020年10月26日
- 【青の獅子標】求む。打線の奮起 - 2020年10月20日