2017年の埼玉西武ライオンズの戦いを振り返るシリーズ。
最終回の今回は9月・10月・CSの戦いを振り返ります。
目次
夏場の疲れがでる時期
9/2 | オリックス | ◯ | 7-2 |
9/3 | オリックス | ● | 2-4 |
9/4 | オリックス | ● | 6-11 |
9月に入り夏場の疲れが心配される時期になりました。
2011年は、この時期に最下位から怒涛の追い上げを見せて最終戦で3位のオリックスを抜いてCSの切符を手にしたこともありましたし、2013年は8連勝フィニッシュで4位から2位になったことがありましたが、近年はこの時期に尻すぼみになっている印象はあります。
9月最初のカードは早速負け越し。
中継ぎ陣が疲れてきていて、シュリッターなんかも一時期の勢いはありませんでした。
9/4のゲームは6-8まで追い上げるも、武隈が打たれてしまいました。。
そして、このオリックス戦ではまたも吉田正尚とマレーロに打たれるという。
今シーズンはこの2人を抑えないと、またオリックス戦は苦戦しそうです。
週に2回のルーズヴェルトゲーム
9/5 | 千葉ロッテ | ◯ | 5-2 |
9/6 | 千葉ロッテ | ● | 7-8 |
9/7 | 千葉ロッテ | ◯ | 3-0 |
9/8 | 日本ハム | ● | 2-9 |
9/9 | 日本ハム | ● | 0-1 |
9/10 | 日本ハム | ◯ | 8-7 |
9/6は取っては取られの展開で、9回裏に2点を取って7-7の同点に追いつくも、延長10回に抑えの増田が打たれて7−8とルーズヴェルト負けでした。
9回に同点に追いついて、なおも1死満塁のチャンス。
サヨナラ勝ちが見えたものの、外崎、金子が倒れてサヨナラならず。
その直後に勝ち越されるという、見ている側としては非常に疲れたゲームでした。
日本ハム戦では打者大谷に1試合に2本のホームランを打たれるなど、大谷が手のつけられない状態になっていました。
今年はこれがないだけでもありがたい!
そしてこの週2試合目のルーズヴェルトゲームとなった9/10の試合。
7−2の楽勝ムードからエラー絡みで7−7の同点に追いつかれました。
その後勝ち越して、リリーフ陣が抑え、今回は勝利。
1週間に2試合もルーズヴェルトゲームがあるとホントに疲れます。
しかし、エラーや中継ぎ陣がピリッとしないなど、あきらかに疲れが見えるゲームが増えてきました。
新旧エース対決がついに実現
9/13 | 楽天 | ◯ | 7-3 |
9/14 | 楽天 | ◯ | 2-1 |
9/16 | ソフトバンク | ● | 3-7 |
9/17 | ソフトバンク | ◯ | 3X-2 |
9/18 | ソフトバンク | ◯ | 14X-13 |
9/14には菊池と岸の新旧エース対決が実現しました。
文字どおりの投手戦になり、見ごたえのある試合になりましたね。
結果、ともに8回を投げて2-1と試合には勝ちましたが、内容的には互角で、勝負付はCSでという内容でした。
今シーズンもこの2人の投げ合いは楽しみです。
9/16のソフトバンク戦では、またも目の前で胴上げを見ることになりました。
巡り合わせとはいえ、ここ数年は毎年のようにこの場面を見せつけられていますね。
ただ、この日にオリックスの4位が確定したため、4年ぶりのCS進出も決まりました。
優勝直後の試合でも、ソフトバンクは手を緩めずベストメンバー。
2位確保のためには目の前の壁を乗り越えていかねばなりません。
なんとか延長10回に栗山がサヨナラ押し出しを選んで、意地の勝利。
冷静に見極めた栗山が男前でした。
そして、2017年のシーズンで一番のノーガードの打ち合いとなった9/18の試合。
TN | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
H | 0 | 1 | 3 | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 13 |
L | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 2 | 2 | 0 | 2X | 14 |
スコアを見るだけでも疲れますね^^;
初回の4点先制で、前日のサヨナラ勝ちの勢いでこのまま連勝と思いきや、ウルフ、ガルセスがボコボコに打たれ、4回を終わって5−11。
ところが6回以降、徐々に追い詰め、8回にはついに12-11と逆転!
ところがさすがのソフトバンク。
9回に追いつき、10回には勝ち越し。
ところが、もはやこれまでも思われた10回裏に、森、金子のタイムリーでサヨナラ逆転勝利!
CSに向けてソフトバンクに嫌なイメージを植え付けたのは言うまでもありません(結果的に意味なかったですけど。。)。
炎獅子ユニ復活のこの週は、ミラクルゲームが続きました(後から思うと、このときにご利益を全部使ってしまったのかも)。
炎獅子ブースト、ついに切れる
9/19 | 千葉ロッテ | ● | 3-6 |
9/20 | 千葉ロッテ | ● | 1-3 |
9/21 | 千葉ロッテ | ● | 3-4 |
9/23 | オリックス | ◯ | 5-0 |
9/24 | オリックス | ◯ | 8-5 |
炎獅子ユニ着用のレギュラーシーズンはこの3連戦が最後でした。
結果、千葉ロッテ相手に3タテをくらうという。。
結果論ですが、もう炎獅子のご利益はこのときになくなっていたので、CSでは着ないほうが良かったのかもと。
9/21は菊池が発熱を押して登板。
6回を無失点に抑えたところで降板し、その後を継いだリリーフ陣が打たれて負けてしまいました。
この3連戦は牧田、シュリッターの方程式の2人がつかまってましたね。
やっぱり疲れが出てたのかな。
そして、今年は散々やられた印象の強いオリックス戦。
野上がプロ入り初完封という置き土産をしてくれました。
高橋光成も故障から戻ってきて、6回2失点と来季への活躍が期待される好投を見せてくれました。
最後の直接対決に連勝して、2017年のオリックス戦は11勝14敗となり、結果的にはそれほど大きく負け越していなかったですね。
最後の2試合を連敗していたら、目もあてられなかったですが。
レギュラーシーズン終了
9/28 | ソフトバンク | ● | 5-8 |
9/30 | 日本ハム | ● | 3-4 |
10/1 | 日本ハム | ◯ | 5-0 |
10/2 | 楽天 | ● | 1-2 |
10/3 | 楽天 | ◯ | 10-3 |
10/5 | 日本ハム | ● | 6−8 |
10/1にはトミージョン手術で昨年から戦列を離れていた高橋朋己が戻ってきました。
このあとのCSで戦力にと期待するのまだまだですが、2018年シーズンでの完全復活が楽しみです。
牧田はいなくなりますが、その分を高橋朋己が埋めてくれればいいんです。
そして、CS前哨戦となった楽天との最後に2試合。
1勝1敗で、1戦目は則本の好投で楽天が勝利、2戦目は菊池が少しピンチを招いたものの、炭谷の2本のホームランなどで大勝し、それぞれの持ち味が出た2試合となりました。
9月・10月は12勝13敗と2017年シーズンで初めての月間負け越しとなりましたが、シーズン通算では79勝61敗3分で4年ぶりの2位とCS進出を勝ち取りました。
CS初戦を大勝するも。。。
10/14 | 楽天 | ◯ | 10-0 |
10/15 | 楽天 | ● | 1-4 |
10/16 | 楽天 | ● | 2-5 |
初戦はエース対決で菊池と則本の投げ合いでした。
1点を争う投手戦になるかと思いきや、初回から浅村の2ランで先制。
その後も打線がつながって3回を終わって7-0と大勝ムード。
極め付きは中村の3ランが飛び出して結局10-0で初戦を快勝しました。
これで気が緩んだわけではないでしょうが、私が遠征して生観戦した2戦目は茂木の先頭打者ホームランで勢いに乗った楽天に終始ゲームを支配され、1-4と敗戦。
岸に完璧に抑えられました。
ストレートに伸びがあり、とても打てそう感じがしなかったですね。
2017年シーズンで初めて岸の穴を感じたゲームでした。
現地は寒かったですが、ゲームの雰囲気も寒かった。。
2戦目負けたことで、1戦目の大勝が返ってプレッシャーになってしまったんでしょうか。
3戦目は何か、楽天の選手のほうが伸び伸び野球をやっていたような雰囲気がありましたね。
結果的にこれがライオンズでの最終登板となった野上もピリッとせず早々とマウンドを降り、リリーフ陣が踏ん張るも、打線があと1本が出ずに7回が終了。
そして8回にシュリッターがウィーラーと枡田にホームランを打たれ1-5と敗色濃厚になりました。
事実上、シュリッターはこの時点で2018年シーズンの契約はなくなったんでしょうね。
9回裏に浅村が意地の1発を打ちますが、焼け石に水。
2-5で敗れ、埼玉西武ライオンズの2017年シーズンが終了しました。
まとめ
レギュラーシーズンは2位となるも、CSはファーストステージで敗退と、不完全燃焼なシーズンになってしまいました。
4年ぶりのCS進出で、短期決戦から遠ざかっていたのも敗因でしょうか?
楽天も4年ぶりですから条件は同じですが、やはり日本シリーズを勝ったという経験値の方が勝ったのかもしれません。
2018年シーズンはこの経験と悔しさを活かして、頂点に登りつめてほしい。
4年ぶりにAクラスに引き上げてくれた辻監督の手腕と選手の奮起に期待したいと思います。
◆編集後記◆
ライオンズOBの片平晋作さんがご逝去されました。
私が小学生のころに活躍していた選手で、1本足打法や歌詞はわからないですけど応援歌は今でも覚えています。
解説のときに選手を褒めるやさしい語り口が印象的でしたね。
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山端一弥
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