独立してから”ひとり仕事”をするようになって、つくづく下積み時代に雑用などの色々なことを経験していてよかったなと感じることがあります。
目次
税理士業界に入る前
私の事務所はひとり税理士事務所で、家族にも仕事を手伝ってもらっていません。
なので、独立してからは雑用から何からすべて自分でしています。
ただ、独立前からそういうことに対する不安や戸惑いはありませんでした。
というのも、この税理士業界に入ったころは雑用がメインの仕事だったからです。
私が税理士業界に入ったのは、今から15年前の2001年です。
そのころの私は2年近くのフリーター生活から抜け出そうと、日商簿記2級の資格を取って、税理士事務所に入ろうと就職活動をしていました。
ところが、どの求人を見てもパソコンが使えることが条件となっているところが多く、今でこそパソコンがないと仕事ができない生活を送っていますが、当時の私はあまり触ったことがなく、苦手意識がありました。
もちろんパソコンも持っていない状態でしたので、まずデスクトップPCを買って、MOUS(現在のMOS)というマイクロソフトのWordとExcelの資格を取ることに。
このMOUSの資格を取るために勉強したことで、パソコンに対する苦手意識はなくなり、ExcelとWordでどんなことができるかわかり、後に色々な業務改善に役立ったので、ある意味、私のターニングポイントだったと思います。
そんなにお金もない中で、無理してパソコンを買いましたが、やはり人生においてここぞというときに投資することは大切だと感じます。
下積み時代
パソコンは使えるようになったものの、実務経験がなかった私ですので、そう簡単には就職は決まらず、いくつかの事務に応募しました。
幸い2ヶ月ほどの就職活動で最初の事務所にパートで採用され、なんとか税理士業界に潜り込むことに成功。
この事務所の求人は「とらばーゆ」で知ったのですが、最初は事務所側でも女性を採用するつもりだったらしく、MOUSという資格を持っていた点が評価されたのか、男性ながらも採用していただけました。
といってもパートですので、仕事は会計データの入力だけでなく、郵送や備品の購入、決算報告書のファイル作成などそのほか多岐にわたる雑用もあります。
特に郵送業務はアナログなことも多く、今でこそ電子申告がありますが、その当時は紙で印刷したものを郵送するのが普通の時代です。
また、その事務所では送付状を手書きするのはもちろんのこと、書留・特定記録郵便等差出票に宛先のみならず、「どこの法人の確定申告書」などと備忘記録として書き込むルールがあったり、宛名も手書きで面倒くさいことが多くありました。
こんなやつですね。
この作業は本当に面倒だったので、Wordの機能である”差し込み印刷”を使って、Excelで作成した書留・特定記録郵便等差出票に内容を入力すれば、送付状・宛名ラベルに連動できるようにして効率化を図り、二度手間三度手間にならないようにできました。
これを作ったことがきっかけで、面倒くさいことを何とか効率化できないかという視点で仕事ができるようになり、この考え方は今でも自分の中で軸としてあります。
この事務所では税理士試験の勉強に重点を置きながら働いていましたので、勤めた3年半の間、簡単な関与先を数件担当、会計データ入力、そして雑用をずっとパートで従事していました。
税理士試験に専念するために辞めましたが、税理士業界に入るきっかけをいただいたことは、今でも感謝しています。
その次の事務所(独立前の事務所です)ではほぼ立ち上げメンバーでしたので、最初の方は1つ目の事務所と同じように郵送業務などの雑用も兼務していましたが、前の事務所で裏方の仕事をさせてもらっていたので、苦にならず、また効率化のアイデアもそのまま使っていましたので、本当に下積み経験が役立ちました。
もちろんひとり事務所となった今でも、その経験は生きています。
また、裏方の仕事をしたことで、裏方として普段の業務を支えてくれている方々の苦労がわかるので、勤務時代に裏方としてサポートしてくれていた方々に感謝できているのも、下積み時代があったからこそですね。
まとめ
今の仕事に直結していないことでも、今までの仕事での経験は何かしら役に立っていることは多いと思います。
1年で辞めた営業マン時代の経験だって、独立した今では自分を売り込む営業マンなわけですから役に立つはずです(相変わらずヘタな営業マンですが)。
◆編集後記◆
長かった風邪もようやく回復傾向になりました。
子どもがいると風邪を引きやすいというのは本当ですね。
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山端一弥
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